形式について

茶の湯には、喫茶を客人と楽しむために、幾つかの形式があります。

それらは、大きく二つに分かれます。

茶事と茶会です。

 

 

・茶事

茶事とは、煙管、酒、茶という3つの飲み物を基本とした四時間のフルコースです。

亭主は五名の客人のことを想い、両者共通の要素を散りばめ、煙管、料理、酒、香、花、建築、茶、など、すべてのものに趣向を凝らします。

一見、四時間というと大変長いと思われるかもしれませんが、実際に体験するとあっという間に終わってしまいます。

それほどに茶事は楽しく、感動するものです。

最大の目的は、茶を喫し、客人と想いを交わす事。

茶の湯の稽古のすべては、茶事という形式を様々な条件に合わせて巧みに扱えることを目的としています。

どのような手順と約束事があるかは、また別の章で詳しくお話いたします。

 

 

・茶会

もともとは、茶事と同義で会った言葉が、現代ではいわゆる「大寄せの茶会」を指す言葉となりました。

大寄せの茶会とは、もとは茶寄合(ちゃよりあい)から展開されたもので、シンプルに茶を喫する会のことを言います。

茶事のように、四時間もの長い時を順序立てて進行するのではなく、それぞれの会場で菓子、茶を何度も楽しみます。

多い時には、一日に1000人近くの人々をもてなします。

そのため、ひとつの茶席では最大50名近くの客人に呈茶をするのです。

多くの方が亭主、客共に集まることで大変華やかな風景を心行くまで楽しむことができます。

客の作法を覚えたら、ぜひ皆様で茶会に参りましょう。

 

 

10、茶の湯について