やがて、団茶と呼ばれる長期保存用の飲料物が作られます。それが「団茶」です。
製法はまた別の章で話すとして、団茶ができたことで、他の食物と比べると、とても栄養価の高い飲料が安定して摂取できるようになりました。
また、団茶は中国の文化サロンと密接に関わり、味や香り、そしてその効能が妙境に至る必須アイテムの一つとしてもてはやされることとなります。
始めはその効能を求められた植物が、文化的・精神的飲料として高い地位を得ました。
平安時代には、学問僧として唐へ修行に訪れていた僧侶たちによって、日本へ伝わります。